ワヤン大会2005ジョクジャ報告 

ワヤンは日本人に興味を持たれている

〔スアラ・ムルデカ=中部ジャワ最大の日刊紙、05/09/18)



 「ワヤン芸術はあきらかに、この国の人たちに好かれているだけではありません。日本人だってインドネシアのワヤンが好きですよ、とくにワヤン・クリ・プルウォ(特にマハーバーラタとラーマーヤナの物語を演目とする影絵芝居)ですけどね」さくらの国の住人松本亮がこう言った。彼とその仲間たちは、ヨグヤカルタのワヤン大会2005参加者として顔を出している。彼によれば、その証拠の一つとして、しばしばその国でワヤン上演が持たれているということである。
 「私の国でワヤン、とくにワヤン・クリ・プルウォの上演はよく催されます。私たちが招聘したインドネシアのダランも多いですが、その中にはキ・マンタプ・スダルソノもいます」と、昨日、大会の合間に、彼は言った。
 招待をしたワヤンを見る以外に、と彼はつづけた、すでにワヤンにこころ奪われた多くの日本人がいて、直接インドネシアへゆき、彼らは現地のワヤン上演をじかに見るのです、と。「私はもう20回も、ワヤンの上演を見たいという仲間をあつめ、ジャワへいわば学習のツアーを組みましたよ。だけど特にワヤンを見るために、私自身はもうインドネシアへ50回も出かけているでしょうね」
 さらに松本は言う、インドネシアの伝統芸術のひとつへの日本人の好みは、見物したいと言うことだけではないのです。それ以上に懸命に学びたいということなのです、と。「ワヤンの操作を学びはじめて、ジャワ語の勉強まではじめたんですよ」
 学んで魅了されること多く、いまや日本人の10人もがワヤン・クリ・プルウォのダランとなっている。彼によれば、彼らもすでに自身の国でしばしば舞台をつとめている。松本はつづけて言う。
 「仲間たちで日本ワヤン協会をつくりました。そこから、やがて私たちの解釈になるワヤンを創作したいとのアイディアが生まれたのです。今回のワヤン大会2005で、私たちが上演した「まぼろしの城をめざす」の作品も、インドネシアでワヤンを学んだことによる成果なんですよ」と。

ワヤン大会の第二報、ジョクジャからです。
ワヤン大会の第三報、ジョクジャからです。
ワヤン大会2005ジョクジャ報告
「まぼろしの城をめざす」を見て(チュ・S)
 見事にダランを演じた
 マツモト、40年間ワヤンを学ぶ
一度口から出たことばは…(大和田尚)
ワヤン大会奮見記(熊谷 正)
ワヤン・チャンクマン(中辻 正)
新しくなりつづけるワヤンなるもの(松本和枝)
ワヤン大会へ向けて(松本亮)






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