開催時期=今年九月十四日(水)〜十八日(日)
主催=ウィディタ・ジャワ財団(協力=ジョクジャ特別州事ハマンク・ブオノ十世、同副知事パク・アラム九世)
会場=ホテル・ガルーダとジョクジャ市内の5ヶ所
期間中、昼間はホテルで専門家によるワヤン会議。夜間はホテルの外庭二ヶ所を中心に、これ以外に王宮内もふくめ、マリオボロ通りの市内5ヶ所でさまざまな地方からのさまざまな種類のワヤン上演(どのていどの規模のものか現段階では不明)。それ以外に盛大なワヤン展示。
◎ホテル・ガルーダ中庭でのワヤン上演=九月十四日〜十七日、午後22時〜翌朝午前5時終了。
十四日=ジャワ島北海岸様式・現代的ワヤン・クリ。
十五日=ホテル中庭南北の二ヶ所で、同時に、バリとスンダのワヤン・クリ。
十六日=中庭の二ヶ所で同時に、東部ジャワ様式とソロ様式のワヤン・クリ。
十七日=ジョクジャ様式のワヤン・クリ。
この四日間の徹夜のワヤンの最中、このホテル中庭の午後6時から2時間ほどは、別な各地のワヤン上演がある。
◎ジョクジャ中心街マリオボロからまっすぐ王宮にいたる通りの5ヶ所で、同じ十四日〜十七日の間、午後六時以降(たぶん徹夜ではない)、同時にインドネシア各地(ワヤン・クリをはじめ、ワヤン・ゴレその他おやっと思うほど意外な形のワヤンも数多く出ると思われる)、また海外からのワヤンないし人形劇が上演される。
◎閉会は、九月十八日(日)の午前。
◎六月初旬、大会主催者から、松本亮あて大会出演の招請状が届き、これに対応して、目下出演の準備を進めています。演目は、影絵詩劇「まぼろしの城をめざす=浦島伝説異聞」Menuju
Istana Bayangan(改訂版)です。インドネシアの人たちにも分かってもらえるようインドネシア語訳を同時に流しながらの上演となる予定です。
【注】この大会の輪郭は、一九八三、八八、九三年度など、これまでの5年に一度のジャカルタでの盛大だった「ワヤン週間」の形にほぼそっくりです。一九九八年度は取り止め。スハルト政権崩壊の時期でした。翌年の九九年度に小規模な「ワヤン週間」があり、その五年後の昨年度は取り止め。大統領選挙の年でした。そして今年度はまだ噂を聞きません。
それがこのジョクジャ開催につながるのか、別のことなのか、今のところはよくわかりません。今回のものは、もちろん細部は未定で、各地のダラン諸氏に声をかけ、これから決まっていくのでしょう。
早くもこの催しに向けて、ツアーを組む動きも出ています。いまはただ、この大会が無事開催されることを祈るばかりです。
(松本亮)
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