ゴロゴロ通信第61号 

09/12/15 日本ワヤン協会



 世の中はほんとうに暗いのか。ひょっと考えると古来人類はいつの時代も転倒し落ち込んでいくしかなかったかのように見えたりもするのだが、それでも、さあみんなしっかり、弱気はいかんと、笑顔をつくろうとしてきたのが、せめてもの良識というものだった。まあそんな中の一年が今年もやがて、そしらぬ顔で暮れようとしています。みなさん、風邪もひかずお元気にお過ごしでしょうか。

◎ この一年の私どもの主なワヤン上演その他の簡略メモです。
 一月一七日(土)八幡山ワヤンの夕べ、演目=アルジュノの饗宴、出演=中村深樹
 二月七日(土)八幡山ワヤンの夕べ、演目=ムルウォコロ、出演=塩野茂
 六月六日(土)ラママ徹夜公演=25周年上演記念、演目「影絵詩劇=海が見たい」出演=松本亮ほか、「パリクシトの誕生」オリジナル=キ・ナルトサブド、出演=松本和枝、中辻正、YUKI,宮原理紗、大和田尚、西山裕美、会場=渋谷ラママ
 六月二九日(月)ジョクジャカルタ特別州政府主催芸能フェスティバル2009最終日上演、演目=「サムドラ、サムドラ!(海が見たい)」出演=松本亮、塩野茂、狩野多枝子ほか(この作品はジャカルタからのインドネシア国営テレビ放送取材により、一時間番組の二〇分を費やして、七月一二日午前午後の二回放映された)。会場=ジョクジャカルタ・マリオボロ通り南端のベンテンフレデブル舞台
 八月二五日(火)在日インドネシア共和国大使館主催リトル・インドネシア・イン・ジャパン2009 演目=「影絵詩劇=海が見たい」出演=松本亮ほか、会場=日本アセアンセンター
 九月二六日(土)東京家政大学博物館主催、演目=アルジュノの饗宴、オリジナル=キ・スティノ出演=西山裕美、会場=東京家政大学120周年記念館1階
 十一月七日(土)日本ワヤン協会・荒川区地域振興公社主催、荒川区共催「影絵詩劇=野獣、恋のバラード」出演=松本亮、松本和枝、杉田浩庸ほか、会場=日暮里サニーホール

○ ほかに今年はめずらしくワヤン関係の本が出版されました。
 一月 絵本「ノントン・ワヤン!」=松本亮文、橋本とも子絵、熊谷正写真、福音館書店刊、 700円
 六月 絵本「スマントリとスコスロノ」=乾千恵再話、早川純子絵、松本亮監修、福音館書店刊、 1700円
 六月「ワヤン・ジャワ、語り集成 ノマハーバーラタ編ノ」(上・下巻、896ページ)=松本亮編訳、八幡山書房刊、 6000円
 十一月 「バリ島ワヤン夢うつつ」=梅田英春著、木犀社刊、2500円+税

◎ 今後の主なワヤン上演予定(詳細はすべて、他の予定もあらためてお知らせします)
 2010年三月二十七日(土)午後二時〜四時、演目=アルジュノの饗宴、出演=中辻正、会場=南山大学(名古屋)、同大学主催
 七月上旬、演目=raksasa dan gadis cantik 「野獣、恋のバラード」出演=松本亮ほか、ジョクジャカルタ特別州政府主催
 九月一一日(土)徹夜ワヤン(午後九時〜午前五時)、演目ほか未定、会場=かやの木(茨城県) 有田道子&ジュヌファム主催
 九月二五日(土)午後二時〜四時、演目ほか未定、東京家政大学博物館主催

ゴロゴロ通信61
フロント・ページ 
「野獣、恋のバラード」を見て         吉上恭太
松本亮版 美女と野獣 影絵詩劇「野獣、恋のバラード」を観て    高橋 佐貴子
「野獣、恋のバラード」を観劇して       藤井 裕子
ワヤンの不気味な可能性について   松本亮

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