Ponokawan

プノカワン


ほとんど全てのワヤンの演目に登場する道化の一族。
左から父親のスマル、長男のガレン、次男のペトル、そしてバゴンと呼ばれる。
スマルは真の姿をイスモヨと呼ばれ、かつて兄トゴグ、弟グルと共に天界にあった。しかし父から地上に居り、形をなさぬ姿に身をかえ神の子孫である人間たちを守護することを命じられる。多くの場合アルジノの従者として笑いをふりまき、また精神性を説く。ふだんは滑稽を売りものに、息子たちとともに愚鈍をよそおうが、いざというときは強烈な神格を発揮し、怒ればいかなる王、神、グルでさえ、彼には頭があがらない。地上の荒れた花園における園丁であるとされる。彼らの登場の時刻は夜の十二時をすぎたあたりで、一般に ゴロゴロ(世の不穏の意)もしくはムトゥ・ペトル(ペトル登場の意)と呼ばれる場面である。ひとしきりの道化の後、本筋の物語に参加して夜明けまでワヤン展開の重要な鍵をにぎる。
松本 亮「ワヤン人形図鑑」 めこん社

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