99.Semar Boyong
スマル・ボヨン

 ラコン・パクムに属す。スマルが国を後にしたので、ポンチョワティ国は伝染病の猛威に晒された。それゆえ、アスティノとインドロプラストはスマルに来てもらえれば安寧を得られると考えた。ポンチョワティの王スリ・ロモはレスモノを、インドロプラストのオウプントデウォはアルジュノを、アスティノの王ドゥルユドノはカルノをそれぞれ遣わし、スマルの移住を求めた。
 スマルはトゥンジュンビル(Tunjungbiru=睡蓮)の花を手に入れた者がいれば、その者に従って何処へでも移住するという条件を出した。レスモノとアルジュノはすぐさまスマルの望むものを手に入れるため、カヤンガンを目指した。レスモノが先に到着し、花はレスモノに与えられた。アルジュノとレスモノが(花を)奪い合った。レスモノは花を手にし、アルジュノは花のガクを得ただけだった。かくてそれはスマルに与えられた。
 花とガクがスマルによってつなぎ合わせられと、スマルの妻、バタリ・コノストレンとなった。コノストレンは大いなる神に託され、スマルはパンダワに付き従う。コノストレンの言葉を聞き、アルジュノはスマルをインドロプラストへ招いた。このことをレスモノはスリ・ロモに報告した。
 スリ・ロモはかくて後の日に化身するべき場所を探して、軍を出発させた。
 このラコンはひじょうに著名で、しばしば上演される。

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