66.Bondan Peksajandu
ボンダン・プクソジャンドゥ

 プラブ・アノム・スユドノ(ドゥルユドノ)は宮殿で王族ならびにセノパティ(軍司令官)たちと共に、ジョヨディロゴの訪問を受けた。スユドノはジョヨディロゴがアスティノの王として即位できるだろうと告げた。その即位の証人としてサン・ラジャ(王)はアスティノにパンダワのうち四人を招いた。
 ユディスティロ、アルジュノ、ナクロそしてサデウォの四人のパンダワは同意してアスティノへやって来た。彼らはコラワに捕らえられ、様々な卑しい仕事に携わる者として酷使された。
 ブガワン・ドゥルノはユディスティロにビモの持つゴド(棍棒)でユディスティロを殺すように命じた。しかし、ビモのゴドでユディスティロを殺す事が出来た者には、褒美としてアスティノの半分を分け与えると約束されたが、誰一人としてそのゴドを持ち上げることができなかった。
 パティ・スンクニは手助けを求めてジョロトゥンドの泉に向う途中、彼はボンダン・プクソ・ジャンドゥという名の子供に出会い、ダウンノロへ連れ立った。スンクニが尋ねると、子供はビモのゴドを持ち上げることを承諾し、アスティノへ同行した。アスティノでボンダン・プクソ・ジャンドゥはゴドを持ち上げることに成功したが、ユディスティロを打ちのめす事はしなかった。そのゴドはコラワたちを打ちのめし、コラワたちは七転八倒して逃げ去った。ユディスティロと兄弟たちはボンダン・プクソ・ジャンドゥに救われた。彼の正体はビモだったのである。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、ひじょうにポピュラーで、しばしば上演される。

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