59.Kuntul Wilanten
クントゥル・ウィランテン

 このラコンはチャランガンに含まれる。アマルト国は伝染病の猛威に晒されていた。クレスノによれば、この伝染病を無くすには、ユディスティロが、グンディン・カピトゥ国のプラブ・ジュマンテンの娘、デウィ・クントゥル・ウィランテンと結婚しなければならない、と言う。
 事実、ゲンディン・カピトゥ国ではサユムボロ(嫁取りの儀)が催されていた。デウィ・クントゥル・ウィランテンの兄弟たちとの一騎打ちに勝利した者は誰あろうと彼女を妻にする資格を得るのである。クントゥル・ウィランテンの兄弟たちとは、ジャンゲット・キネンチェン(ジャンゲット・ティネロン)、ガガック・ブンコック(ガガック・ボコ)、ダンダン・ウィナンシ(ダンダン・ミナンシ)、そしてベダン・ウィノルヨン(ポダン・ビノルハン)である。
 ビモがユディスティロの代理として立ち、ゴド・ルジョポロの棍棒を手に闘技場へ向った。相手も全員がゴドを使った。ゴドの戦いの度にゴド・ルジョポロは敵のゴドとぶつかり合い、その都度ゴド・ルジョポロは大きくなっていき、一方相手のゴドはだんだん小さくなっていった。相手のゴドはとうとう尽きてしまい、降伏せざるを得なかった。
 かくてデウィ・クントゥル・ウィランテンはユディスティロの妻となった。とはいえ、夫が白い血を持つ者と知り、デウィ・クントゥル・ウィランテンはユディスティロの体内に入った。彼女は天啓を受け、奇跡を顕現して白き血のクサトリアと一体となったのだった。
 このラコンはわりとしばしば上演される。

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