57.Abimanyu Gendong
おんぶのアビマニュ

 ラコン・チャランガンである。マドゥコロのカサトリアン(クサトリアの住居)からアルジュノが出ていた時の物語である。この時パンダワを心細くさせる事態があった。というのも、デウィ・スバドゥラがまだ乳飲み子のアビマニュを抱えていたからである。突然ドゥルユドノの使者としてプラブ・ボロデウォが到来し、アビマニュならびにデウィ・スバドゥラにアスティノへ移住するよう求めた。とはいえ、アビマニュはまだ小さく、絶えず泣いていて、トゥンジュンストの花を欲しがった。その赤ん坊の願いはドゥルノによって善処された。
 デウィ・スバドゥラとアブマニュは、ボロデウォにアスティノへ連れられようとして、スリカンディも同行を願った。ボロデウォは拒否し、争いとなった。彼らが森の中に至った頃、パティ・プラゴドはボロデウォの命令でアビマニュをボロデウォのクリスと一緒に森の真ん中に運んだ。プラゴドがよく見るとアビマニュは殺されているようだった。しかし、心臓はまだ動いていたので、アビマニュはひとり森の中に残された。森の中でアビマニュは一頭の象と、鳥、蛇に見守られた。
 アビマニュがひとり森の中にある時に、不運にも苦行中のジョコ・プライトノに見つかり、アビマニュは殺されてしまった。この事件はアビマニュを見守っていた象を怒らせた。ジョコ・プライトノは象、ガルダ鳥、蛇に追われ、アルジュノと出くわして戦いとなった。
 象はビモに姿を変え、ガルダ鳥はガトゥコチョに、蛇はオントルジョになった。アビマニュはアルジュノによって蘇生させられ、ボロデウォに会うため、ジョコ・プライトノと共にアスティノへ向った。コラワとジョコ・プライトノの間に戦いが起こり、ついにデウィ・スバドゥラはルジュノの元に返された。
 このラコンはそれほど著名でない。

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