56.Alap-alapan Dursirawati
ドゥルシロワティ略奪

 ある日プラブ・ドゥルユドノの妹ドゥルシロワティが行方不明になった。彼女はジョヨドロトの許嫁であった。そのためサン・ラジャ(王)はコラワたちを従わせてアディパティ・カルノをその娘の捜索に派遣した。道中、ティルトカダサルのプラブ・クランド・グニの使者、コロ・バンチュリン、コロ・ミンカルパ、コロ・プラルムボと遭遇した。彼らはアスティノを目指していて、戦いとなった。
 一方アルジュノはスマル、ガレン、ペトルと共に森の中を通っていた。突然女性の泣く声が聞こえた。それは象の背に乗った、ドゥルシロワティであった。一瞬でアルジュノは風の矢を放ち、象を追い払って王女を救出し、アスティノへ連れて行こうとした。しかし、途中でアルジュノはコラワの攻撃を受け、捕らえられ、縛られてアスティノの捕虜とされた。
 プラブ・クロンドグニはその軍が殺されたとの知らせを聞き、ドゥルシロワティ誘拐のためにエムバン(女官の呼称)・クプトメガを使わした。クプトメガは任務を成功させ、プラブ・ドゥルユドノは怒った。彼はアルジュノにドゥルシロワティ奪還を頼んだ。アルジュノは承知したが、ジョヨドロトに同伴を求めた。二人のクサトリアはティルトカダサルを目指した。
 デウィ・ドゥルシロワティが閉じ込められている場所に着いて、アルジュノは質問した。ドゥルシロワティはジョヨドロトとの結婚に同意しているのか?と。その答えを確かな者とするためにジョヨドロトは、プラブ・クロンド・グニの部屋にいるドゥルシロワティを一人で救出させてくれと頼んだ。
 最後にアルジュノがクロンド・グニを倒し、彼女を救出してアスティノへ連れていった。スユドノ(ドゥルユドノ)は(ジョヨドロトとドゥルシロワティの)二人を結婚させた。一方ドゥルシロワティをさらった象が現れたが、ビモに倒された。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、著名ではない。

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