このラコンはコラワたちの心の腐敗と不実の帰結としてスンクニの嫉妬心が描かれる。 パンダワたちがアマルト国の祝福と繁栄の顕現として、スサジ・ロジョスヨの儀式を執り行った後、パティ・スンクニの提案で、プラブ・アノム・ドゥルユドノはアスティノの宮殿内において共に祝宴を催そうと、パンダワたちを招待した。 この祝宴において、コラワたちは様々な御馳走と酔わせるための酒を饗応し、やがてコラワ側とパンダワの賭博遊戯が行われた。コラワ側はスンクニが代理人となり、一方パンダワ側はユディスティロが立った。 はじめのうち、ユディスティロは故意に勝ちとされたが、賭け金が跳ね上がるにつれて、パティ・スンクニはいかさまを始め、勝ちをしめた。時を経るにつれてパンダワの豊かだった財産はコラワ側の手に落ちて行った。ついにアマルト国までもが賭けられ、そして敗れた! 今や、饗応された酒を召して酩酊したユディスティロは、自分を失っていいた。弟たちもひとり、またひとりと賭けられ、ビモはパティ・スンクニがいかさまをしていることに気付いたが、賭けに敗れた故、弟たち全員がコラワの奴隷とされてしまった。 ついに自分自身をも賭けて敗れたユディスティロはデウィ・ドゥルパディをも賭けてしまった。 デウィ・ドゥルパディがコラワのものとなった時、ドゥルソソノはすぐさま「女の館(カプトレン keputren)」へ行き、デウィ・ドゥルパディを賭博が行われている謁見所まで曵きずっていった。 ドゥルソソノに陵辱されたデウィ・ドゥルパディは、誓いの言葉を口にした。ドゥルソソノの血でなければ、その髪を洗う事はない、と。 パティ・スンクニとコラワの所行は、ルシ・ビスモによって制止された。とはいえ、賭けに敗れたパンダワは世捨て人として12年間を森の中で過ごすことを定められた。 その後、13年目において、パンダワは一年間隠れていなければならない。もし、コラワたちに発見された場合は、彼らは再び12年の間世捨て人とならねばならないのだ。 パクムに属する このラコンは、わりと著名で、しばしば上演される。 |
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