220.Kijing Wahana

キジン・ワホノ

 このラコン・チャランガンはバラタユダの後の物語である。ヨワスティノ王国のプラブ・スダルソノは妃の不実を訴えた。妃、デウィ・スティクノワティは兄、パティ・スティクノのもとへ戻された。サン・パティはかくてその職を辞した。
 パティ・スクティノが帰った後、パティ・ダヌルドロがプラブ・スダルソノから、パティ・スティクノがパティの職に戻るよう宥めることを命じられた。しかし成功せず、彼らの一騎打ちとなった。パティ・ダヌルドロは敗れ、王宮に戻った。
 間もなくプラブ・スダルソノは、若い妃、デウィ・ホイのためにプラタンゴ・ジウォというマンゴーの実を乞うため、ブガワン・アノマンのもとへ赴いた。
 超能力のマンゴーはかくてデウィ・ホイに与えられた。しかしホイは全てを食べず、その超能力のマンゴーの半分は棄てられてしまった。
 キ・ルラ・スマルがマンゴーの残りを拾い、デウィ・スティクノワティに与えられ,全てが食された。幾月かが経って、デウィ・ホイは一人の娘を産み、いっぽうデウィ・スティクノワティはキジン(淡水生の貝の一種で食用)を産んだ。
 その頃、ボモノロカスロの孫、プラブ・サルウォコの率いるトゥラジュトゥリスノ国の攻撃があった。ヨワスティノのセノパティたちは敗れた。デウィ・スティクノワティの子キジンが戦場に進み、トゥラジュトゥリスノの全ての敵を敗った。
 その後、キジンの貝の殻が開き、中から一人の若い武将が現れた。キジンから現れた若者は、プラブ・スダルソノの息子として承認され、キジン・ワホノ(貝に乗る者の意)の名が与えられた。
 このラコンはあまり著名でない。

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