219.Yudayana Ical

ユドヨノ消ゆ

 このラコンはラコン・ポコに属する。プラブ・パリクシトは四人の妃、デウィ・サタプン、デウィ・ダンガン、デウィ・イムプン、デウィ・ガナンを擁していた。三人の妃はそれぞれ、ユドヨノ、ロモヨノ、ロモプロウォという息子を産んでいた。ある時、ユドヨノは彷徨を欲っして、王宮を後にした。付き従ったのはスマル、ガレン、ペトルだけであった。
 彼はグヌン・マニクモヨ山へ赴き、ブガワン・シディコロのもとでイルムの学識を学んでいた。教えを全うして、彼は森へ行き、コモジョヨ神と出会い、グヌン・チョンドロムコへ行き、ラクササ、ワゴトロに誘拐されたデウィ・グンドロワティ(グンドロポロウォの子)を助けるよう命じられた。
 その頃ワゴトロに捕らえられていたグンドロワティは、もし美しいサトリヨの首を持って来たなら、意に添うであろうと言い、ワゴトロはこれを承知した。途中、ユドヨノと出会い、烈しい一騎打ちとなり、ワゴトロはついに斃れた。グンドロワティは父の意に添い、アスティノへ行った。
 これとは別にロモヨノとロモプロウォはユドヨノを探し、シドロの苦行所でダンヤン・スミロと出会った。彼らはイルムを学んだ。全うした後、二人のサトリヨはそれぞれ礼としてブガワン・シディコロを殺すよう求められた。しかし二人の王子は力及ばす敗れた。そこへユドヨノが現れ二人の弟を介抱した。続いて三人の王子とブガワン・シディコロはグヌン・シドロへ赴き、ダンヤン・スミロを探した。戦いが起こった。ダンヤン・スミロはユドヨノのソロトモを受けて斃れた。
 ユドヨノはアスティノに帰還し、グンドロワティをサン・パンゲラン(王子)に委ねたグンドロプロウォも同行した。そして壮麗な婚礼が執り行われた。突如アウ・アウ・ランギットの プラブ・マンドロの攻撃があったが斥けられた。
 このラコンはあまり有名ではない。

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