214.Karna Tanding

カルノの一騎打ち

 時として「アディパティ・カルノの死 Adipati Karna Lena」とも題され、バラタユダ・シリーズの一部を成す。このラコンで、アディパティ・カルノはコラワのセノパティ(軍司令官)に任命される。カルノは、プラブ・サルヨが戦車の御者を引き受けてくれることを条件に拝命した。これはルシ・ビスモがデウィ・スリカンディの矢を受け、無力となったためであった。
 アディパティ・カルノがコラワ側のセノパティに任命されたことは、義父、プラブ・サルヨにとって切迫した事態を引き起こした。さらにアディパティ・カルノはプラブ・サルヨに戦車の御者になることを要請した。
 プラブ・サルヨはカルノを御者の息子に過ぎないのに、高慢な人物と見ていた。カルノはまたコラワたちの戦意を煽動する者と見なされていた。
 カルノと対決することになったアルジュノは、最初彼を相手にする事に躊躇した。プラブ・クレスノは深遠な教訓を示し、アルジュノに武将としての責務を思い起こさせた。彼は迷った行動をとるよりも本分を果たす事を決意した。
 アディパティ・カルノはついにアルジュノと対決し、パソパティの矢を受けて斃れた。その時アルジュノはプラブ・クレスノの操る戦車に乗っていた。
 こうしてカルノは斃れ、コロディテの名を持つクリスが鞘から出てアルジュノを襲った。しかし、アルジュノは用心深くその攻撃を避けた。
 その後アルドワリコという一匹の大蛇がアルジュノを襲ったが、このパンダワの武将の矢に射殺された。
 このラコンはひじょうに有名でしばしば上演される。通常、種々の供物(サジェン)が用意される。

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