213.Gatotkaca Gugur atau Suluhan

ガトゥコチョの戦死
(スルハン=たいまつ・かがり火/夜の戦闘)

 ラコン・パクムに属し、バラタユダ・シリーズの一部を成す。このラコンでは、バラタユダの15日目、ビモの息子、ガトゥコチョの戦死が物語られる。
 ガトゥコチョの攻撃にコラワ軍には多くの犠牲者が出た。プラブ・アノム・ドゥルユドノはアディパティ・カルノに自らの手で決着をつける事を要請した。
 カルノはガトゥコチョを倒そうとしたが、果たせなかった。いかなる武器もガトゥコチョを傷つけることができなかったからである。ドゥルユドノはかくてカルノに最後の武器、クント・ウィジョヨンダヌを用いるよう命じた。しかしカルノはこれを拒否した。その信頼できる武器はアルジュノと対する時に用いられるはずであったからである。
 ドゥルユドノの更なる要請を受け、ついにアディパティ・カルノはクント・ウィジョヨンダヌを使用した。ガトゥコチョはカルノの放った驚くべき武器に気付き、すばやく天高く飛びあがった。カルノに放たれたスンジョト・クントは、雲の上高くに飛んだガトゥコチョを捉えられなかった。
 しかしこの時、ガトゥコチョの叔父、コロブンドノの霊が現れた。彼はこのプリンゴダニの武将に殺されていたのである。コロブンドノの霊はクントを手に取り、その軌道を助け、ガトゥコチョの腹、へそに突き刺した。
 力つきたガトゥコチョは、自身の身体をアディパティ・カルノに向けて烈しい勢いで急降下させた。しかしそれに気付いたカルノは、戦車から飛び退いた。カルノの戦車はガトゥコチョの遺骸の落下を受けて粉砕された。
 このラコンはわりと有名で、しばしば上演される。一部のダランは、このラコンを催す際に特別のサジェン(供物)を求める。

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