211.Abimanyu Gugur atau Ranjapan

アビマニュの戦死

(ランジャパン=殺戮・切り刻まれる)

 時として『オンコウィジョヨの戦死 Ankawijaya Gugur』とも呼ばれる。ラコン・パクムに属する。バラタユダ・シリーズのひとつ。物語はバラタユダへの参戦の許可を得られないアビマニュの憂鬱から始まる。13日目にしてようやくアビマニュは戦闘への参加が許された。
 その日アルジュノとビモは敵の挑発に誘われ戦場を離脱していた。そうして戦場のまっただ中でアビマニュは敵の標的とされた。アビマニュは全身に矢を受けて斃れた。とはいえアビマニュの戦死はアスティノの皇太子レスモノ・モンドロクモロまたの名をサルジョクスモを道連れにした。このアスティノの皇太子は包囲されたアビマニュを殺して英雄になろうとした。アビマニュはついにコラワたちに取り囲まれて一斉に攻撃されて斃れた。その頭にジョヨドロトのゴド(棍棒)、キヤイ・グリンガンが打ちつけられた。
 またパンダワ側では他にもアルジュノの三人の息子たちが戦死した。即ちブロントララス、バムバン・スミトロ、ウィルゴンゴである。三人はブガワン・ドゥルノの矢に射られて戦死した。アビマニュはこれに怒り暴れ回ったが、用心を失い、ついにはコラワの戦術にかかり罠に堕ちたのである。
 ワヤンにおいては、アビマニュの戦死は、彼自身の誓いの結果もたらされたと語られる。
 以前、デウィ・ウタリと結婚した時、未だ独身であるふりをした。アビマニュは言った。「私は未だ独身です。もし私が真実を言っていないなら、いつの日か私は全身に矢を受けて死にいたるでありましょう。」と。
 一部のダランはこの悲劇のラコンを上演するに際し、まず特別な儀式(スサジ sesaji)を用意する。

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