209.Resi Seta Gugur

ルシ・セトの戦死

 大戦争バラタユダが開始された。プラブ・スユドノはルシ・ビスモを総司令官に任命した。クルセトロの荒野にパンダワとコラワの両軍は対峙した。パンダワ軍は司令官のウトロ、ウラトソンコ、セトに率いられていた。
 ウトロはルシ・ビスモとの一騎打ちで戦死した。ウラトソンコが戦場に向ったが、ビスモによって同じ運命をたどった。
 弟たちが殺されたのを見て、ルシ・セトはおおいに怒り、すばやく戦場に向い、ビスモを打ちのめした。おののいてビスモは七人のコラワの同盟国の王に助けられ、逃げ出さざるを得なかった。そこへルシ・ビスモの父スンタヌが到来し、敵を打ち倒す超能力の武器を授けた。
 一方モンドロコの王子ルクモロトが戦場に立ち、セトに矢を放った。セトは死んだふりをして倒れた。ルクモロトが敵に近づくと、セトは起き上がり、彼を斃した。今やビスモが戦場に戻り、超能力の武器が標的たるセトに放たれた。セトの戦死にパンダワの幕舎はおののき、騒動となった。
 クレスノの指示により、デウィ・ウォロ・スリカンディが指揮官としてビスモに相対した。しかし、戦術の力の差で彼女は敗れた。その時、デウィ・オムボの魂がスリカンディに入魂した。彼女はデウォブロト(ビスモ)に対する長きに渡る債務を自覚した。続いてアルジュノがパソパティの矢をスリカンディに与えた。未だ敗れざるビスモに対するために。
 このラコンはラコン・パクムに含まれる。ひじょうにポピュラーでバラタユダの演題の内では特にしばしば上演される。

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