208.Kresna Duta atau Jabelan

クレスノ使者に立つ

またはジャブラン(撤回・破棄・返還要求)

 ダランにとって重要と見なされるラコン・パクムである。練達のダランたちが語り、演じられるワヤンの登場人物たちの真実を理解する事で、このラコンを通じて哲学的価値が受け取られなければならない。
 このラコンは、アスティノとアマルト両国がパンダワたちに返還されるための使節というプラブ・クレスノに委ねられた職務について語られる。スティアキを護衛としてクレスノは出発した。途中四人の神が会談の承認として随行した。その四人の神とは、バトロ・ナロド、バトロ・ジャノコ、バトロ・ロモパラス、そしてバトロ・カンワである。
 会談は不成功に終わった。殊にアディパティ・カルノがプラブ・アノム・ドゥルユドノに対し、たとえパンダワにアスティノ国が攻められようとも、会談よりも戦いの方がより誇らしいと説いた。またパティ・スンクニもコラワが戦争に踏み切るように煽動した。
 和平交渉が決裂すると、スンクニはコラワの兵たちにクレスノを攻撃するよう命じた。この大軍に対しクレスノは怒り、ティウィクロモし、とてつもなく大きなラクササの姿、ブラホロとなった。サン・ブラホロの巨大さに耐えきれず、アスティノの王宮は崩壊した。盲目のプラブ・ドゥレストロストロと、両目を塞いだデウィ・グンダリに王宮の石垣の瓦礫がのしかかった。コラワたちはパニックに陥りあちらこちらと逃げ回り、斃れた両親の身体を踏みつけるに至った。
 このラコンにおいて、ブリスロウォとスティアキの戦いもあったが、クレスノに止められた。というのも彼らは後のバラタユダで再び対峙することになるからである。
 このラコンはひじょうにポピュラーで、しばしば上演される。

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