204.Banjaran Ramaparasu
ロモパラスの生涯

 このラコンはルシ・ジョモダグニとデウィ・ルヌコの息子、ロモパラスの生涯を物語る。物語は、デウィ・ルヌコとプラブ・チトロロトの正道に外れた行いに起因する、ルシ・ジョモダグニ一族の混乱から始まる。ルシ・ジョモダグニは妻に罰を与えるため、息子たちに母を殺す事を命じた。
 五人の息子たちの中で唯一ロモパラスだけが悲惨な行為を容認したが、条件をつけた。それは彼の望みの全てに父が同意するというものであった。いっぽう他の兄弟たちは、父の命に背いた故、呪いを受け、獣に変えられてしまった。
 そしてロモパラスは彼の斧で母親を殺し、その後父に蘇生を願い、兄弟たちの罪を許してもらえるよう願い、皆再び人間の姿に戻った。(ロモパラスが)父親と約束を取り付けていたため、ジョモダグニは彼の全ての願いを聞き入れ、デウィ・ルヌコは生き返った。
 暫くしてロモパラスが森に出かけていた時、突然プラブ・チトロロトの不意打ちを受け、ルシ・ジョモダグニは死んだ。
 この事件を知ってロモパラスは怨みを晴らすため、地上のクサトリアを全て滅亡させることを誓った。
 始め彼は世界中を彷徨い放浪して、出会ったクサトリアを殺し続け、ついにマエスパティ王プラブ・アルジュノソスロバウと出会い、ついにこれを殺した。
 続いてロモパラスは、マンティリ国のサユムボロに勝利し、デウィ・シントをアヨディヨに移したばかりのロモウィジョヨと出会った。
 道中ロモウィジョヨ一行はロモパラスの妨害を受け、力と超能力の戦いとなった。ついにロモパラスは、ロモのグウォウィジョヨの矢に射られて斃れた。神々によってロモパラスはロモバルゴウォの名で神に召し上げられた。このラコンは1990年代頃に知られるようになった。

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