201.Candrageni
チョンドログニ

ある日ナクロはトゥランチャン・グリビグの王に身をやつし、プラブ・チョンドログニと称した。彼はプラブ・アノム・ドゥルユドノ、プラブ・ボロデウォ、そしてアディパティ・カルノに挑戦状を送った。
 三人の王は挑戦状を受け取った。かくてすぐさま戦いとなったが、三人とも敗れ、その妃たち、バヌラティ、スルティカンティと共にトゥランチャン・グリビグに捕らえられてしまった。
 いっぽうプラブ・ユディスティロと弟たちは、五年間も何の音沙汰もなく失踪したナクロを、おおいに心配した。ブガエアン・アビヨソの指示により、彼らはドロワティ国に赴き、スリ・クレスノに会見した。
 プラブ・ユディスティロからの知らせを聞いたクレスノは、トゥランチャン・グリビグ攻撃を命じた。まずアルジュノがポノカワンたちと共に先行した。王国に到着するとアルジュノはすぐさまプラブ・ドゥルユドノ、プラブ・ボロデウォ、アディパティ・カルノとデウィ・バヌワティ、スルティカンティを、プラブ・チョンドログニと妃のデウィ・スティヨ・プルノモにも知られることなく解放した。
 その後、ガトゥコチョとアビマニュがチョンドログニに対し書状を届けた。その内容はアマルト国王は彼の国を攻撃するというものだった。戦いが勃発した。パンダワの武将、王族たちはことごとくチョンドログニの超能力に拮抗し得なかった。ついにクレスノがサデウォに一騎打ちを頼み、チョンドログニはサデウォとの一騎打ちで元のナクロの姿に戻り、再び兄弟たちの下へ参じた。
 このラコンはチャランガンに含まれ、しばしば上演される。

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