183.Kilat Buwana
キラット・ブウォノ

 アスティノの支配者プラブ・スユドノはキラット・ブウォノという名のブラフマン(僧侶)の訪問を受けた。そのプンデト(僧)はパンダワとコラワの二つの勢力を一つに合わせ、大戦争バラタユダを阻止することを願っていた。
 サン・ブラフマンは(二つの勢力の)統一を請け負ったが、条件をつけた。それはキラット・ブウォノが生贄を捧げるスサジ(饗宴)を催すことであり、その生贄ボゴサムピル bagasampirは、キヤイ・スマルでなければならない、というのだ。スユドノはそのアイデアに同意し、キラットブウォノの息子たち、ブラフマンコロとインドラスクティに、スマルを探し出し、殺すよう命じた。一方アスティノに臨席していたプラブ・クレスノはキラットブウォノの考えに反対し、論争となり、戦いとなった。
 キラットブウォノの招きを受けたプラブ・ユディスティロは、その心大いに乱れて、ブガワン・アビヨソの意見を聞くために、サプト・アルゴの苦行所へアビマニュを遣わした。そのころアルジュノはキラトオブウォノに命じられスマルを殺害するために、クラムピシルンへ赴いた。スマルは自ら進んで主人にその魂を差し出した。キ・ルラ・スマルは炎に焼かれて死に、その灰はアスティノに運ばれた。
 タワングルミの苦行所にブガワン・ジャティワセソあるいはブガワン・トゥングルマニという名のプンデトがおり、二人の子、スルヨスティとスルヨマンコロに伺候されていた。アビマニュが到来し、仕える事を望んだ。スルヨマンコロは父からアスティノに挑戦状を届けることを命じられた。そのときパンダワはすでにアスティノにあり、アルジュノもまたスマルの遺体の灰を持って到着した。スルヨマンコロが到着し、挑戦状を届けた。キラットブウォノは既に戦いの準備を整えている、と。
 戦いが起こり、烈しい攻撃があった。ジャティワセソはキラットブウォノと対峙し、彼はグルとなった。ブラマンコロとインドロスティはブラフマとインドロになった。一方、ジャティワセソはスマルに、スルヨスクティとスルヨマンコロはガレンとペトルになった。それからバトロ・グルはスロロヨの天界へ帰った。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、ひじょうにポピュラーである。

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