181.Jagal Abilawa
atau Adon-adon Rajamala
ジャガラビロウォ

あるいは ロジョモロの戦い

 ウラトソンコとウトロの両王子は、プラブ・マツウォパティに伺候し、サン・ロジョ(王)にロジョモロと闘う戦士を捜すよう要請した。ロジョモロはケンチョコルポとルポケンチョの戦士であった。サン・ロジョはルラ・ウィジョカンコが戦士を捜し出してくれるであろうと考えた。彼らが赴いたことは無駄にはならなかった。市場の長は弟のアビロウォが戦士たり得るであろうと断じた。彼らは共にジャガル・ワラカスのもとへ赴いた。 しかし彼は不在で、聞けば(ウィジョカンコの)弟は森にいるという。すぐさま探すと、出会う事が出来た。彼はブリンギンの樹の下で眠っている最中であった。ウィジョカンコが彼の足の親指の毛を引き抜いて起こした。アビロウォは起こされ、眠りを妨げられた事に怒り、ウィジョカンコを空に投げ飛ばした。しかし説明を受けた彼は再び平静を取り戻し、ロジョモロと闘う戦士となることを承知した。
 その頃パマディはスマル、ガレン、ペトルと共に森の中にいた。一組のラクササが彼を餌にしようとしたが、アルジュノが矢を射ると、ふたりのラクササはデウォ・ブラフマとその妻ララサティに変じた。彼えらはアルジュノにウィロトの闘技場へ赴くよう命じ、ロジョモロを斃す武器ブラフマストを与えた。そしてパマディはカンディ・ウラハトノロの名で女性に成り済ますことを命じられた。
 ウィロトの闘技場ではロジョモロとアビロウォの一騎打ちが始まっていた。ジャガラビロウォは敵を動けなくなるほどに投げつけた。仲間に助けられ、ロジョモロは、彼を回復させる力の在る池に投げ込まれた。それでロジョモロはすぐに池から強壮になって現れ、アビロウォに襲いかかった。それが繰り返され、アビロウォは彼を斃せなかった。これを見たカンディ・ウラハトノロはスマルにスンジョト・ブラフマストを渡し、池の中に入れさせると、池の水は煮え立ち、泡をたてた。
 ロジョモロが池の中に落ちると、今度は強くならず、その身体は溶けて死んだ。戦士の死を見たルポケンチョはアビロウォを追い、途中でカンディ・ウラハトノロと出会い、恋に落ち、結婚したいと望んだ。
 そこでカンディ・ウラハトノロはデウィ・ウタリに仕え、ケンチョコルポの手助けをすることを承知した。ある日、彼はウタリの使いで、クンチョコ宛の知らせを持って行った。この機にケンチョコルポは彼女に迫ろうとしたが、ウラハトノロは市場の長ウィジョカンコのもとへ逃げた。追われ続けたが、ウラハトノロは逃げ、屠殺場のアビロウォの所に行った。クンチョコはジャガル・ワラカスのところへ来て、ウラハトノロを求め、二人のクサトリアの戦いとなった。
 クク・ポンチョノコの爪で、ケンチョコルポとルポケンチョはアビロウォに斃され、その遺体は焼かれた。
 このラコンはラコン・パクムに含まれ、しばしば上演され、ひじょうにポピュラーである。

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