168.Brantalaras Rabi
ブロントララスの結婚

 ラコン・チャランガンに含まれる。アルジュノとデウィ・ララサティの子、ブロントロロスとアウォンゴ領主アディパティ・カルノの娘、デウィ・スルヨワティまたの名カルノワティとの結婚を扱う。
 この結婚を実現するため、ブロントララスに課せられた条件があった。それは、結婚式の時、スルヨワティはクク・ポンチョノコ(ビモの爪)で眉を描き上げてもらいたい、というのだ。
この条件はブロントララスにとって困難なものとなった。というのもクク・ポンチョノコの持ち主、ウルクドロ、またの名ビモはこのとき、レスモノ・モンドロクモロの装束を整える役を請け負い、コラワの手助けをしていたからである。
 アスティノのドゥルユドノの息子もまた、デウィ・スルヨワティとの結婚を望んでいたのである。
 しかし、アルジュノとデウィ・ドゥルソノロの息子、ウィサングニの助けを得て、デウィ・スルヨワティの条件は、アスティノの花婿候補がアウォンゴに到着する前に満たされた。
 ブロントロロスを助けるため、ウィサングニはペトルに手伝ってもらい、ペトルをビモそっくりに変装させた。ウィサングニはまた、アノマンからクク・ポンチョノコを借りて、ペトルに持たせた。
 ビモに化け、アノマンのクク・ポンチョノコを借りたペトルの手で、デウィ・スルヨワティの眉が描かれた。こうしてブロントララスとデウィ・スルヨワティの結婚が行われた。
 ビモがアスティノの花婿一行と共に現れた。かれはここに至り、自分の甥でなくコラワに手助けしたことを過ちだと認めた。
 レスモノ・モンドロクモロは結婚に失敗してわんわん泣き叫び、コラワたちは怒って暴れ回ったが、彼らはウィサングニとブロントララスに追い払われた。
 このラコンはわりと有名である。

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