161.Peksi Dewata
プクシ・デウォト

 ポンチョラロディヨの王、プラブ・ドゥルポドに、デウィ・スリカンディという娘がいた。彼女はパンディト・ドゥルノに求婚された。デウィ・スリカンディは条件を出した。それは、ポンチョロルジョ の王宮にいるプクシ・デウォトとの討論に勝つ事であった。
 ブガワン・ドゥルノはその利口な鳥、プクシ・デウォトとの討論を承認した。花婿候補として彼は、アディパティ・カルノ、パティ・スンクニ、そしてコラワたちと共にポンチョロへ赴いた。ポンチョロ王国に到着し、デウォト鳥の所へ案内され、討論が開始された。
 ブガワン・ドゥルノの思惑は外れた。プクシ・デウォトはとても論証に長けていて、ブガワン・ドゥルノの見識を持ってしてもその鳥相手に敗れることとなった。心を傷つけられ、ブガワン・ドゥルノはその鳥を鳥籠から放してしまった。すぐさまプクシ・デウォトはポンチョロ王国から飛び去り、森に入ってしまった。ポンチョロ王はブガワン・ドゥルノに鳥をポンチョロに戻すよう要求した。
 一方アジュノはアビヨソの命令で兄弟を捜しにッポンチョロロディヨへ向った。途中彼はバトロ・コモジョヨに出会い、スリカンディが彼の妻の候補となることを承知したことを教え、旅は続けられた。道中彼はプクシ・デウォトが空からやって来て彼の眼前に止まったのを見た。
 同時にアディパティ・カルノとコラワたちもやって来て、アルジュノにプクシ・デウォトを要求した。争いとなり、カルノとコラワはアルジュノに追い返された。アルジュノはプクシデウォトをチュムポロロディヨに運び、プラブ・ドゥルポドトスリカンディに謁見した。デウォト鳥はユディスティロの姿に変わった。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、しばしば上演され、ひじょうにポピュラーである。

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