16.Bima Bungkus
ビモ・ブンクス

 このラコンはラコン・パクムに属し、アスティノ王妃デウィ・クンティがバトロ・バユを迎え、第二子を誕生させることが語られる。 
 その赤子は厚い皮に覆われた固まりで誕生した。様々な武器がその表皮を破る為に使用されたが成功しなかった。ブガワン・アビヨソの命により、包まれたままの赤子はガジャ・セノ象の前に運ばれた。その時、バトロ・バユが聖なる象の体内に入り、踏みつけられ、牙に突かれて、赤子のえなが破れた。
 そのときまた、えなの中にはバタリ・ウモが入り、バユ専用の衣服、カムプ・ポルン・バン・ビントゥル・アジを着せた。えなから出た赤子のビモは既に衣装を整えていた。
 破れると共に竜巻が起こり、えなをシンドゥ・カランガン国へ飛ばした。かくてビモのえなは、ブガワン・スムパニの膝元に落ち、ジョヨドロトという武将となった。
 このラコン・パクムはわりと有名で、しばしば演題に昇る。

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