ラコン・パクムに属し、ラコン『コクロソノとノロヨノの誕生』の結末となる物語である。スンコプロの若き王コンソは、マンドゥロ王の威厳を失墜させようと、プラブ・バスデウォに対してアドゥ・ジャゴ(武闘大会)の開催を持ちかけた。コンソ側の闘士は、自身の伯父スラティマントロである。 スラティマントロに対戦相手の候補は、このときまだ若きビモであった。彼は承諾しバスデウォ側の闘士となった。一騎打ちおいて、この時ブロトセノと名乗っていたビモは、幾度も敵を斃した。しかし、スラティマントロが死ぬとコンソは彼の伯父の身体をスンダン・プングリパンという泉に投げ込んだ。たちまち彼は生き返るのであった。 スマルの忠告により、アルジュノは重代の武器パソパティの矢尻をスンダン・プングリパンの水に浸けた。パソパティの超能力により、斃れたスラティマントロの身体はその泉に浸されても、生き返ることなく、ふくれあがり、粥のように粉々になった。 コンソは怒り狂った。コンソは荒れ狂い、コクロソノ(若きボロデウォ)とノロヨノ(若きクレスノ)に襲いかかった。しかし、バスデウォの二人の息子は用意周到、信服の武器、ヌンゴロとチョクロを放った。かくてコンソは死に至った。 このラコンはひじょうに著名で、ワヤン・オランやワヤン・クリ・プルウォでしばしば上演される。 |
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