144.Danumaya
ダヌモヨ

 ラコン・チャランガンのひとつ。
 パラングミワン王国のプラブ・スティウィジョヨは、パティ・マンドノスロヨを遣わし、デウィ・スムボドロを誘拐しようとした。その時、アルジュノはちょうどマドゥコロに不在であった。
 パティ・マンドロスロヨはクレスノに化け、デウィ・スムボドロ誘拐に成功した。デウィ・スリカンディはこの誘拐を防げなかったが、誘拐犯を追いかけた。その途中、スリカンディは、父親であるアルジュノを探しているバムバン・マドゥクスモと出会った。スリカンディは、その若いクサトリアに、デウィ・スムボドロ奪還に成功したならば、アルジュノと合わせよう、と約束した。
 その頃、ジョンパラン国では、プラブ・ダヌモヨがアルジュノ殺害を画策していた。彼は、アルジュノがマドゥコロを出て、タシクマドゥ国の王となっていることを知った。部下のラスクシ(女ラクササ)、ランジャサと共に、プラブ・ダヌモヨはタシクマドゥへ出発した。烈しい戦いとなり、ダヌモヨは斃れた。アルジュノの妻、デウィ・ゴンドワティはエムバン・ランジャサに誘拐されたが、幸運にも、バムバン・マドゥクスモに救われた。
 こののち、アルジュノはスリカンディから、スムボドロがパラングミワンの王に誘拐された事を知らされた。アルジュノは彼の国へ潜入した。ひそかに宮殿に忍び入り、デウィ・スムボドロを連れて帰った。
 宮殿からデウィ・スムボドロが消えた事を知ったプラブ・スティウィジョヨは軍勢を率いてマドゥコロを攻撃した。しかし撃退され、プラブ・スティウィジョヨはビモの手によって死に至った。
 このラコンはわりと有名である。

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