130.Bimasuci
ビモ・スチ

 ウルクドロはビモスチと称して、アルゴ・クロソの苦行所でプンデト(僧)となった。多くのサトリヨやプンデト(僧)は畏れと尊敬で対した。ビモがイルム・カサムプルナン、即ち生の完全生を解明する教義を体得したからである。(人は何処から来て、何処へ行くのか)。この事はバトロ・グルに邪推を起こさせた。人間たちが神に敬意を払わなくなるのではないか、と。
 バトロ・グルは、ビモスチのイルム(教義)を探るようバトロ・インドロに命じた。インドロは、ルシ・ドゥルポロというプンデトに姿を変えた。しかし、アルゴ・クロソに着くと、インドロはビモスチに心臆して、自身の任務を果たせなかった。さらにバトロ・グルとナロドでも、ビモスチの超能力と威厳には対抗し得ず、彼らはクレスノとプントデウォに助けを求めた。
 クレスノ、プントデウォそしてバトロ・グルは、ビモスチと対峙した時、彼らはサン・ルシ(ビモスチ)の額のひよめきから、輝く光が放射されるのを見た。この時、サン・ヤン・ウェナン(唯一至高の神)がビモスチの体内にあり、全ての者は皆彼に跪いた。ビモスチはパンドゥとマドリムの霊魂が奈落から移されるよう求めた。バトロ・グルは了承した。かくてサン・ヒヤン・ウェナンはビモスチの身体から去り、バトロ・グルとナロドも従ってカヤンガンへ帰った。ビモスチは再びウルクドロに戻った。
 このラコンはひじょうにポピュラーである。

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