129.Bima Pupuk
ビモ・ププック

 ラコン・チャランガンである。
 ビモはブガワン・ビモカンドコと称して僧形となり、グヌン・ジャムルディポの裾野で苦行を行った。プラブ・アノム・ドゥルユドノは心安くなかった。彼はブガワン・ドゥルノに命じた。ビモにグヌン・ジャムルディポから出て行くように伝えよ、と。ビモはこれを拒否した。ドゥルユドノは、ドゥルノに彼(ビモ)を殺すように命じた。
 ドゥルノはその任務に気が進まなかった。そこで彼は、その妻デウィ・ウィルトモの援助を乞うた。ビダダリはカヤンガンより降下し、ビモの弱点を教え、キヤイ・チュンドマニの矢を与えてくれた。
 ブガワン・ドゥルノは、彼の弟子、バンタランギン国のプラブ・クロノ・ブロモディロドを伴い、、グヌン・ジャムルディポへ向った。
 グヌン・ジャムルディポに到着し、ブガワン・ドゥルノはビモに苦行を終わらせるよう求めた。ビモは拒否し、戦いとなった。チュンドマニの矢も効果はなかった。そこで、ドゥルノはデウィ・ウィルトモの言葉に従い、ビモの額のひよめき(ププック=Pupuk)をもぎ取った。するとビモの身体は為す術無く崩れ、その魂が宙を漂った。
 ビモの弟子となっていた(息子の)ガトゥコチョは、すぐさまこの事をアマルト国に知らせた。プラブ・プントデウォはガトゥコチョの知らせを聞き、大いに悲しみ、怒った。彼はチウィクロモし、巨大なラクササ、ブラホロ、その名をデウォ・アムラルに変じた。
 ドゥルノを見つけ、デウォ・アムラルはビモにププックを返すように求めたが、ドゥルノは拒否し、逃げ去った。デウォ・アムラルは追いかけ、ドゥルノはビモのププックを遥か彼方へ投げ捨ててしまった。
 投げられたププックは海を漂い、ビモの魂がこれをとらえ、グヌン・ジャムルディポへ運んだ。(ププックは)再びビモの身体と一体となった。その時、ビモの魂もその身体に戻り、生き返ったのである。
 一方デウォ・アムラルに追われるブガワン・ドゥルノは、ジャムルディポに至り、ビモが生き返っているのを見て、驚いた。ついにブガワン・ドゥルノは降参し、ビモに教えを乞うた。
 デウォ・アムラルはアルジュノと出会い、アルジュノの矢に撃たれて、元の姿に戻った。
 ブガワン・ドゥルノの失敗の知らせを受けたドゥルユドノは、アマルト国を攻撃したが、コラワたちは敗れ、アスティノへ逃げ帰った。

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