109.Nirbita
ニルビト

 歳を経たプラブ・ディクは、王位を孫のニルビトに譲る事にした。しかし王として立つ前に、(ニルビトは)その父、アマルトのカンディホウォよりの祝福を受けなければならなかった。そこでニルビトはすぐさまアマルトに向った。途中、ナロドと出会い、サブラン(海の彼方の国)の王として承認され、旅を続けた。
 アマルトに到着し、彼はアルジュノの娘と、ドロワティの皇太子ソムボの結婚の準備に追われるパンダワたちと、その息子たちに会った。ニルビトは客として遇されず、来たばかりなのにアビマニュ、ガトゥコチョ、スミトロたちに追い出されようとした。しかし、ニルビトは力強い大丈夫であったので、パンダワの息子たちは、彼を追い返すことができなかった。ビモですら彼を追い立てることができなかった。アルジュノが出て対峙した。クレスノの進言によりニルビトは片方の目に矢を受けた。
 アルジュノは(クレスノの)忠告に従ってすぐさま敵に矢を放った。傷を受けたニルビトは激怒して、アルジュノに向って叫んだ。後の日にニウォトカウォチョ(ニルビト)が報復を為すだろう、と。ニルビトはマニマントコ国へ戻り、来るべき戦いに備えて、超能力を得られるよう、罪を清める為に苦行に入った。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれ、ポピュラーではないが、よく上演される。

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