パクムに属するワヤンのラコンであるが、大いに捻りの利いた話である。 デウィ・スリカンディはアマルト国を出奔して武将に変装し、バムバン・カンディホウォと名乗った。男性としてバムバン・カンディホウォはマニマントコ国のプラブ・ディクの娘、デゥイ・ドゥルニティを妻とした。 バムバン・カンディホウォが本当は男ではないと、デウィ・ドゥルニティは父親に報告した。プラブ・ディクは怒り、バムバン・カンディホウォを責め、遠くへ投げ飛ばしてしまった。 バムバン・カンディホウォ、実はデウィ・スリカンディは、パラン・グミワンで苦行中のブガワン・アミントゥノの眼前に落ちた。彼らは性を交換した。男となってバムバン・カンディホウォはマニマントコ国へ戻った。デウィ・ドゥルニティはバムバン・カンディホウォを受け入れ、彼らは子供をもうけた。これが、後にプラブ・ニウォトカウォチョの名で知られるニルビトである。 出産後、デウィ・ドゥルニティは亡くなった。 バムバン・カンディホウォは再び結婚を望んだ。彼はアルジュノの妻、デウィ・スムボドロを選んだ。ニルビトはバムバン・カンディホウォのために結婚を申し込んだ。デウィ・スムボドロは条件としてデウォンダルの花を望んだ。ニルビトは結婚の贈り物を見いだす事ができた。クムバン・デウォンダルを運んでバムバン・カンディホウォはドロワティへ来た。 しかしカンディホウォはスムボドロを妻にすることはできなかった。というのもアルジュノと対決しなければならなかったのである。一騎打ちとなった。ニルビトは敗れ、マニマントコへ帰った。一方バムバン・カンディホウォはスリカンディに戻った。 このラコンはわりとしばしば上演される。 |
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