103.Semaru Minta Bagus
atau Semar Gugat
スマル美貌にもどる または スマル覚醒

 ラコン・チャランガンのひとつである。スマルはアルジュノが尊大な態度で応じ、彼の前髪を撫でた(不敬を働いた)ので、これを許さなかった。スマルはかくてバゴンを従えてアマルト国を去り、ブガワン・アビヨソにアルジュノの行為を訴えるためにウキロタウの苦行所を目指した。アルジュノの祖父は謝罪したが、スマルは満足せず、そのまま何処かへ彷徨って行った。
 このことはブガワン・アビヨソをおおいに不安にさせた。苦行者(アビヨソ)はスマルのアマルト出奔は、災いと困窮が王国に訪れることを意味すると知っていたからである。
 スマルは心の平静を取り戻すため、ジョングリン・コロソ(ジョン・ギリ・クロソ)へ行った。彼は、美しく立派だった元の姿に戻して欲しいと願った。ブトロ・グルとブトロ・ナロドが、スマルの今の姿は神意なのだ、とスマルを説得したが無駄であった。神々に協力を強要されたスマルは、その姿を強力なクサトリアに変えた。彼はバムバン・デウォルロノ、そしてバゴンもまた美しい姿となり、バムバン・レグコロと名乗った。
 彼らは地上に降下し、プラブ・スティウィジョヨに代わり、プダサトゥガル国へ移住した。プラブ・デウォルロノはパティ・ドソポドに、アマルトの宝物ジャムス・カリモソド捜索を命じた。
 クレスノの意見で、パンダワたちはプドクサトゥガルに赴き、デウォルロノに許しを乞うた。ようやくスマルは元の姿に戻った。スマルは快くプントデウォにジャムス・カリモソドを返還した。
 チャランガンとはいえ、このラコンはわりと著名で、しばしば上演される。

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