102.Semar Tambak
スマル・タムバ(Tambak=堰・ダムの建設)

  クラムピシルンのスマルはプンドポ(宮殿正面の広間)でガレン、ペトル、バゴンに謁見していた。この会合では、最近低下し続けているクラムピスイルンの民衆の生活状態について話し合われた。そこでスマルは、水田に水を引くための堰(ダム)を建設する事を提案した。そうすれば、住民が農耕に勤しむ事ができるだろう、と。そこでスマルはアマルトにペトルを遣わし、モラル上の、また費用の援助を求めることにした。アマルトに到着し、ペトルはキヤイ・スマルの計画を報告し、パンダワは計画への援助と資金の調達に同意した。
 一方、プラブ・スユドノはパティ・スンクニ、カルノ、ドゥルノ、そしてカルトマルモに謁見し、クラムピシルンでのスマルの計画について報告を受け、不安を感じた。クラムピスイルンの民衆が豊かになるということは、パンダワの力が強化されることに他ならず、後の日のバラタユダにおけるパンダワ軍の増強につながると考えたのである。
 彼はカルノとコラワたちに、スマルの計画を混乱させ、失敗させるようにと命じた。コラワの狙いは、ペトルに率いられ、パンダワの助けを受けた、クラムピシルンの民衆の抵抗にあった。コラワ側の妨害にあったとはいえ、ついにはクラムピスイルンの民衆の生活向上は成し遂げられた。
 このラコンはラコン・チャランガンに含まれるが、あまり著名ではなく、上演は稀である。

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