JEJERAN
ジェジェラン

 ジェジェランあるいはジェジェル(Jejer) とはワヤンの世界(ワヤン・クリ・プルウォ、スンダのワヤン・ゴレ・プルウォ、またワヤン・オラン)において物語の最初、または新しい幕の始めに現れる場面である。通常ジェジェランは王宮のバライ・アグン(謁見所)の場となる。王が玉座に座し、大臣やその他の家臣からの報告を受ける。この際、ダラン(人形遣い・語り部)はニャンドロ nyandra という、国の繁栄の様、王の見識について、妃あるいは王女の美しさを讃える語りを語る。
 1960年代以来ジェジェランの場におけるニャンドロは、時折、否定的な方法を用いるダランもいる。たとえば国の混乱、民衆の困窮、世界の天災・災厄などが語られることもある。
 ジェジェランの場面はワヤン・プルウォのみならず、他の多くのワヤンにも見いだす事ができる。

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