ゴロゴロ通信第55号 2008/03

日本ワヤン協会

 往ったり来たり寒さがゆらゆらする日本の春が、今年もまた確実に巡ってきましたね。みなさんお元気でしょうか。ゆらゆらと今年もまた私どものワヤンの取りあえずのお知らせです。

◎6月21日(土)、恒例の渋谷ラママ徹夜公演。午後9時〜午前5時。 

オリジナル=キ・ナルトサブド、キ・スヤティ
 構成/訳=松本亮
 演目=ビモの誕生、パンダワ焼討ち、マルトの森の物語、デウォ・ルチ演者=大和田尚、中辻正、松本和枝、西山裕美、YUKI、宮原理紗
あらためてチラシをお送りします。


◎8月1日(金)、午後6時20分開演。
 主催=東京国立博物館、会場=同、平成館。
 演目ほか未定

◎8月9日(土)、午後8時開演。
 「ヌサンタラ・ワヤン週間」への日本ワヤン協会特別招聘参加
 脚本・演出・出演=松本亮ほか
 演目=ジョコ・タルブ(影絵詩劇/天人の羽衣=ジャワ民話による)
 会場=パクアラマン王宮(ジョクジャ、インドネシア)

ジョクジャカルタ特別州政府主催
ヌサンタラ・ワヤン週間2008……開催決定
参加芸能=ワヤン・ウクル、ワヤン・ベベル、ワヤン・トゥングル、ワヤン・グトゥク、ワヤン・ゴレ・ササク、ワヤン・ファブル、そして影絵詩劇会期=2008年8月9日(土)〜15日(金)会場=パクアラマン王宮(ジョクジャ)

○2月下旬から3週間ほど、ジャカルタ、ジョクジャ、ソロ、バリなどをへめぐってきました。最近のテレビや新聞ではテロ、地震、津波、鳥インフルエンザ、HIVなど、つぎつぎと無気味な情報で、バリ島以外はいささか不安、そして旅行者には不人気をかこつインドネシアですが、でも当然のことながら土地の人たちは暗い顔をしているばかりではありません。人間はいついかなる場合も前に向かって歩いていくしかないのです。
 折しも雨期。毎日夕方からは土砂降り雨。それでもジョクジャ、ソロは一ヶ月続くスカテン祭りの最中で何とはなく華やいで。ガジャマダ大学農学部でソロからのキ・プルボ・アスモロのワヤン「ワフユ・マクトロモ」上演や、バリ島クタでは「紙の博物館」開館記念のワヤン・カルトン上演(ジョクジャからのダラン・グループ一行15名=1987年創立、ボール紙製ワヤン使用、演目=パンダワ焼討ち、インドネシア語の語り、上演時間2時間、なかなかの迫力。そのダラン、キ・バゴン・スバルジョが思いもよらず一昨年前のジョクジャでの私たちの影絵詩劇上演を見てくれたらしく、あれは良かったと声をかけてくれた)、またマス村の奥で、はじめてカシディ・ハディプライトノ氏の貴重なトペン&ワヤン・コレクションの展示館なども見ることができました。

(松本亮小報告)


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