9.Mumpuni atau Bambang Nagotatmala

ムンプニあるいはバンバン・ノゴタトモロ

 このラコンの粗筋を物語ると、メダンペノトロン国のプラブ・カルンコロがカヤンガンを攻撃した。というのも彼はデウィ・ムンプニを妻にしたいと乞うたが神々に拒否されたからである。とはいえ、神々はその攻撃を阻止しようとしたが、パティ・コロウルスニの率いるメダンペノトロンの軍勢の超能力に拮抗し得なかった。 
 一方、カヤンガン・サプトプラトロではバンバン・ノゴタトモロがその母デウィ・スプルティに、彼がデウィ・ムンプニに恋したことを告白していた。聖なる母は、デウィ・スプルティはすでにバトロ・ヨモディパティの妻になったと警告した。とはいえ、バンバン・ノゴタトモロは頑なに、デウィ・ムンプニを妻にしたいと切望した。ノゴタトモロの出立はすぐさまサン・ヒヤン・オントボゴに報告された。
 間もなく、バトロ・ナロドが到着し、メダンペナトラン軍を防ぐようサン・ヒヤン・オントボゴに要請した。サン・ヒヤン・オントボゴは承諾し、カヤンガンへ出立した。
 一方、デウイ・ムンプニと愛し合うバンバン・ノゴタトモロは、バトロ・オモディパティに見つけられた。すぐに戦いとなり、やって来たサン・ヒヤン・オントボゴがノゴタトモロに加勢した。バトロ・ヨモディパティは逃げた。
 サン・ヒヤン・オントボゴは息子に、他の人を妻に探すよう諭した。それ故、ノゴタトモロはバトロ・グルに伺候した。
 バトロ・グルに伺候した時、バトロ・ヨモディパティはノゴタトモロを訴えていた。サン・ヒヤン・オントボゴはノゴタトモロが罪に服することに同意したと語った。バトロ・グルは直ちにノゴタトモロをチョンドロディムコ火山に投げ込んで死刑に処すことにした。
 この重刑はサン・ヒヤン・オントボゴに抵抗を受けた。
 しまいに、バトロ・ナロドが調停した。
 サン・ヒヤン・オントボゴとノゴタトモロはプラブ・カルンコロを破らねばならぬ。これが成功すれば、ノゴタトモロは赦され、デウィ・ムンプニと結婚する、彼らはお似合いだから。バトロ・ヨモディパティはデウィ・ムンプニを引き渡さねばならない。お似合いではないから、と。
 ついに、プラブ・カルンコロとその軍勢はサン・ヒヤン・オントボゴとバンバン・ノゴタトモロによってうち負かされた。

>Back to Index

>Back to Category



Nhpon Wayang Kyokai Home Page