バトロ・グルがメル山で苦行していた時、カヤンガンはラクササ王ニラルドロコとパティ(大臣)・スナルドゥロコに攻撃され脅かされていた。バトロ・ナロドから、バトロ・コモジョヨはバトロ・グルを苦行から起こすように命ぜられ、他の神々は敵の攻撃を防ぐよう命ぜられた。 バトロ・コモジョヨの任務は用意ではなかった。というのもバトロ・グルは苦行を止めることを望んでいなかったからである。コノジョヨはかくて重代の武器チョクロクムバンの矢を使用した。矢は放たれ千の花に姿を変えた。 チョクロクムバンが当たると、バトロ・グルは怒り第三の目(バトロ・グルは三つの目を持つ)から高熱の光が放たれてバトロ・コモジョヨを焼いた。 バトロ・コモジョヨの死を知って、その妻は嘆いた。彼女は夫の蘇生を求めた。遂にバトロ・コモジョヨはバトロ・グルによってティルト・アムルト(命の水)で蘇生させられた。 あるときバトロ・インドロがカヤンガン・ジュングリンサロコへやって来た。彼はアイロウォトという名のラクササ象に乗っていた。臨月にあったデウィ・ウモはその象を見て驚き怖くなって、バトロ・グルの腕の中へ逃げた。 間もなく人間の姿で頭が象の赤ん坊が産まれた。バトロ・グルはバトロ・ゴノ(インドにおけるガネーシャ)と名付けた。 神々がプラブ・ニラルドゥロコとパティ・スナルドゥロコに敵し得ないのでバトロ・ナロドはバトロ・ゴノが戦場へ進むことを命ぜられるよう促した。バトロ・グルは同意した。 バトロ・ゴノはニラルドゥロコとスナルドゥロコの殺害を請け負った。 このラコンはあまり有名ではないので、上演されることは希である。 |
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