このラコンは一部のダランによってプルウォコロとも呼ばれ、ラコン・バク〈baku=pokok基本の〉の一つである。 このラコンではバトロ・グルがバトロ・コロの強欲を、制限(sukertaに属する者〈清めの対象となる者〉のみがバタラ・コロの餌食となる)を与えることで抑えようとする様が語られる。制限が与えられたとはいえ、バトロ・コロはまさしく人間に仇なす者であり続ける。 バトロ・コロの犠牲者の数を減らすため、バトロ・ウィスヌがダラン・カンダブウォノに変じて地上に降りた。バトロ・ナロドは太鼓奏者となった。その他に何人かの神々が従った。ウィスヌは、sukertaに属する子どもたちがバトロ・コロの脅威から免れるように清める(ruwat)のである。 このラコンは十分知られている。というのもルワタンの儀式において上演されるラコンの一つだからである。 |
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