Bima

ビモ


your graphic to the leftパンドゥの次男。堅い粘膜(クトポン)に包まれたまま産み落とされ、誰ひとりこれを割ることができず、八年ものあいだそのまま森の中を転々としたとされる。 世に姿をみせる時期がきて、風神バユが堅い粘膜の中にはいり、髪形や衣装のすべてを整え、セノという名の象がその粘膜を割り、嬰児を出現させたとき、嬰児はすでに彼の象徴である額のこぶ、両手の爪ポンチョノコ、市松模様の衣装をつけ、毅然と立った。この三つはバユと同じく、風を起こし、風にのって宙をゆくことのできる超能力のしるしである。パンダワの二番目ではあるが、早逝した父パンドゥに代わって幼いころからパンダワ一族を背負って立ち、たえずコラワの奸計に立ち向かって奮闘する。その心意気は高く、ワヤンの諸人物にあって万人により最も信頼感をよせられる人物として、傑出している。

松本 亮「ワヤン人形図鑑」

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